協賛企業様向け〈車いすラグビーユニバーサル大会〉を実施しました!

2024年3月29日

活動報告

 

【2024/03/03 編】

JWRF ACTIVITY STORYとは…

JWRFが実施している活動をブログ形式でお届けする企画です。車いすラグビーを通して、障がいがある人もない人も分け隔てなく喜怒哀楽を共有できる瞬間を数多く作り出し続けることをミッション掲げる当連盟の活動を知っていただくために今後も様々な活動報告をお届けしていきます。

協賛企業様向けに〈車いすラグビー ユニバーサル大会を実施しました!

 こんにちは!JWRFで企画を担当している南部です。昨年の7月から、車いすラグビーに関わらせていただき、大会時の企画や新しいイベントの企画を担当しています。

 2024年3月3日、新しい取り組みとして、「車いすラグビー ユニバーサル大会」を実施しました!JWRFのミッションである「障がいがある人もない人も分け隔てなく、喜怒哀楽を共有できる瞬間を数多く作り出し続ける」の実現に向けて、将来的に “健常者も参加出来る大会作り” を進めていきたいと考えています。その第一歩として、まずは協賛企業様向けに今回の大会を企画しました。観戦だけではなく、実際に競技を自身で “体験” してみることによって、競技の面白さ・難しさ・ルールを体感し、自らの体験をもとに周囲の方に共有してもらうこと、また協賛企業様に車いすラグビーの魅力を感じてもらうことで、さらなる応援活動に繋げてもらうことを目的としています。

 当初構想の段階では20名ほどを想定していたものの、各企業様から非常に多くのご興味をいただき、全11社63名の参加と非常に盛り上がった1日となりました。当日、会場である『日本財団パラアリーナ』に集まった参加者たちは、イベント開始前から各企業で集まってルールを印刷してきたものを見直したり、チームで作戦を立てたりと、勝ちにこだわり本気で挑む様子が見られました。

 今回、プレーヤー協力として、羽賀 理之選手・今井 友明選手・倉橋 香衣選手・中町 俊耶選手、アドバイザー協力で、池崎 大輔選手にお越しいただきました。準備体操、練習も選手の皆さん主導で行い、試合の際も1チームに1名選手に入っていただき、一緒に試合も行いました。選手がそれぞれチームの練習からサポートしていたこともあり、チームへの思い入れと絆が芽生え、試合では選手も交えて団結した様子が見られました。選手たちから直接本格的なアドバイスをもらえたり、試合の中で選手にパスをもらってトライを決める経験ができたりと、「一生忘れることのできない貴重な経験ができた!」という声も多く聞かれました。

 競技を実際に体験するのは初めての方ばかりだったので、練習前には車いすラグビーの基本ルールのレクチャーも行いました。また、健常者向けの大会特別ルールも設け、スムーズに試合運びができるよう工夫しました。同点時の「各チーム代表者がエンドラインからラグ車を全力で漕いで早くセンターラインを通過した方が勝ち」という特別ルールは、本大会中に何度か行使され、毎回大盛り上がりを見せていました。

 試合の中で審判からファウルを取られると、「なぜファウルになるのか」という説明を聞き、「なるほど〜」という声が上がるなど、実際のプレーの中でケースを踏まえてルールを覚えていく様子が見られました。

 なかなか点が入らないのでは?という当初の不安をよそに、初戦からトライし合う激戦が繰り広げられたプレーマッチ。試合を重ねるごとに、プレーの上達が見られ、全試合全チームが1回以上のトライを決め、追いつき追い越されの白熱した試合に大盛り上がりでした!

 決勝戦の「フロンティア」VS「アソビュー」では、トーナメントを勝ち抜いてきた2チームとあって盛り上がりはピークに。6分という試合時間ながら、両者とも続けてトライを決め3-3で延長戦へ。ここでも1点ずつを重ねる攻防を見せ、さらなる延長戦へ、そこから2点トライを決めて逃げ切った「アソビュー」が優勝する結果となりました。

 決勝に進んだ2チームには、選手のサイン入りオリジナル賞状が渡され、優勝した「アソビュー」には「イスラグロンT」が贈呈されました。

 ”青春” を思わせるような闘志とチームプレー、熱い応援や歓声に、胸が熱くなるほどでした。本気でプレーしたからこそ「車いすラグビーの楽しさ、難しさ、深さを知れた!」「車いすに乗るという制限があることで、性別や年齢を超えて一緒のコートで楽しめる老若男女楽しめるスポーツだと実感した」「なかなか体験できない競技をやってみることでルールが理解でき、これからの観戦がますます楽しみになった」「難しさを知って、選手の凄さを知れた」など、車いすラグビーの面白さや奥深さ、可能性を感じてもらうことができました。また、ご協力いただいた選手の皆様からも「一生懸命車いすラグビーに取り組む姿から、初めて車いすラグビーをした時の気持ちを思い出させられた。勝ちにこだわる姿勢から選手たちも刺激をもらえた。」というお声をいただきました。応援する側・応援される側の双方に刺激となる交流が生まれ、体感したからこそ自分の口で車いすラグビーの魅力を広げていける機会となり、今後の可能性を感じた1日でした。車いすラグビー普及のための一策として、一般の方向けにも大会を広げていけるよう今後企画していけたらと思っています!