理事改選に伴うお知らせ

一般社団法人日本車いすラグビー連盟(以下JWRF)は、2024年6月15日(土)に理事会を開催し、任期満了に伴い、下記の通り役員の改選が決議されましたので、お知らせいたします。現任理事1名の退任、新任理事2名の就任により、当連盟の役員は理事8名、監事1名となります。新役員の任期は2024年6月15日より2年間です。

<新役員一覧>
理 事 長  髙島 宏平
副理事長  中竹 竜二
理    事  廣瀬 俊朗(元ラグビー日本代表キャプテン)
理    事  大山 加奈(元バレーボール日本代表)
理    事  田村 学  (元車いすラグビー日本代表/クラブチーム BLITZ 所属選手)
理    事  山野 智久(アソビュー株式会社 代表執行役員CEO代表取締役)
理    事  原田 麻紀子(新任・元車いすラグビー日本代表アシスタントコーチ)
理    事  有働 由美子(新任・フリーアナウンサー)
監    事  町並 美保

<任期満了に伴う退任>
理     事  藤縄 道子(2015年3月就任〜2024年6月退任)

 

◇退任された藤縄理事からのコメント

私が理事に就任したのは、連盟が一般社団法人を取得した2015年3月になります。共に就任したメンバーは既に全員退任されており、私が最後に残った者となります。就任後しばらくは理事、医事・科学委員長、クラス分け部会長の3つを兼任するという、振り返るとなかなかハードな役割でしたが、当時は限られたスタッフが複数の役割を担わざるを得なかった時期でもあります。その後連盟の体制は少しずつ整備されてきており、団体としての成長を感じております。

理事就任中で印象に残っていることとしては、新型コロナウイルス感染症に対する連盟内のプロジェクトチームでの活動と昨年のAOCが挙げられます。内容は大きく異なりますが、選手・スタッフが一丸となってやり遂げたという点は共通していると思います。特に2023 ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップでの赤いTシャツで埋め尽くされた観客席の光景は、車いすラグビーファミリーの団結を象徴するものだったと思います。

今後は引き続きクラス分けに関わるとともに、今年度から連盟内に新設された選手発掘に対する部門の取りまとめ役として既に動き始めています。これまでとはまた違う切り口で連盟とは関わらせていただきたいと思います。

最後になりますが、約10年間の理事としての活動にご理解、ご協力いただきました選手・スタッフの皆様に対し感謝申し上げます。また車いすラグビーファミリーの皆様においては、様々なかたちで引き続き車いすラグビーを応援していただきたいと思います。

ありがとうございました。これからも宜しくお願いいたします。

 

◇新たに就任した有働理事からのコメント

・日本車いすラグビー連盟理事就任を決めた理由
正直なところ、色々なお誘いを受けることが多いです。その中で、山野理事と、とある勉強会でご一緒した際に、車いすラグビーに対するとても熱い想いを伺う機会がありました。その時はまだ理事のお話を頂くことを想像していなかったのですが、その後、今度は高島理事長と、別の機会でお会いすることがあり、そこで、「キャスターとして外側からオリパラに関わってきた経験を活かして、今度は競技連盟の中の人として、一緒に競技を盛り上げませんか?」という刺激的なお誘いの言葉を頂きました。車いすラグビー連盟には長年、番組でご一緒していた廣瀬俊朗さんも理事を務めておりましたので、そうした関わりの中でこれは運命の出会いかもしれないと思い、就任を決めさせて頂きました。

・理事として今後、車いすラグビー連盟の中で取り組んでみたいと思うことはありますか?
今までのキャスターとしての活躍の中での目線で、車いすラグビー選手たちの魅力を引き出せるような関わりをしていくことが出来れば良いなと思っています。例えば、選手やスタッフの個性を引き出すようなインタビューを動画にしてお伝えしていくような企画だったり、1人1人の魅力がより一層引き立つような広報PR面でのご協力が出来ればと考えています。

・選手、スタッフへ向けたメッセージ
キャスターとしての経験から、何でもかんでも気になったことはズバズバ聞いちゃいます。答えられないものは答えずで良いので、そうしたラフな雰囲気の中で選手、スタッフの皆様と仲を深めさせて頂き、より競技の魅力を発信していけたらと思っています。

・車いすラグビーファミリーのみなさまへ向けたメッセージ
ファンの皆様。初めまして。車いすラグビーの選手については皆様の方がうんと推しの素晴らしさをご存じだと思いますので、これから色々教えてください。どうぞ気軽にお声がけください。試合やイベント会場でお目にかかれることを楽しみにして!

 

◇新たに就任した原田理事からのコメント

・日本車いすラグビー連盟理事就任を決めた理由
20年ほど前に通訳として初めて車いすラグビーに関わらせていただきました。それからも車いすラグビーでは様々な経験をさせていただき、連盟の皆さんや選手の皆さんに私自身の成長を支えていただきました。
今回お声がけを頂き、力不足ではありますが、これまで学んだり経験してきたことを活かして、車いすラグビーと関係者の皆さんに少しでも恩返しができたらと思い、就任を決意しました。

・理事として今後、車いすラグビー連盟の中で取り組んでみたいと思うことはありますか?
World Wheelchair Rugbyでは、女性の参加を増やしていこうという取り組みが本格的に始まっています。日本でも女性選手や女性のコーチが増えていくことで、さらにこのスポーツが発展し、新たな魅力も生み出されるのではないかと考えています。そのために、多くの女性がこのスポーツに参加してみようと思えたり、活躍していけるような仕組みづくりをしていきたいです。その仕組みはきっと性別に関わらずラグビーに関わる全ての人が、このスポーツを心から楽しむとともに、成長していける環境づくりにも貢献するのではないかと考えています。

・選手、スタッフへ向けたメッセージ
まずはパリで金メダルを獲ってきてもらえるよう全力で応援しています!
これから理事として関わらせていただくことになりますが、是非色々な声を聞かせていただきながら、皆さんが愛するラグビーのさらなる発展のために一緒に進ませてください。

・車いすラグビーファミリーのみなさまへ向けたメッセージ
車いすラグビーファミリーの皆さん、初めまして。
パリパラリンピックを目前にして、皆さんもドキドキワクワクされていることと思います。パリに向けて、そしてその先もずっとこのスポーツを楽しんでいただけるよう、皆さんの力をお借りしながら、連盟スタッフ、理事の皆さんと力を合わせていきたいと思っております。何卒ご支援のほどよろしくお願いいたします。

「車いすラグビー体験会 in 東海」実施のお知らせ

日本車いすラグビー連盟では、9月15日(日)に、岐阜県福祉友愛アリーナにて、車いすラグビーの体験会を実施いたします。本体験会は、現在クラブチームが存在しない東海地区における普及を目的としております。そこから選手発掘、新規チーム立ち上げにつなげていくことを目標としております。

日  程:2024年9月15日(日)
実施時間:12:00-17:00
開催場所:岐阜県福祉友愛アリーナ(https://gpsa.jp/arena/

ご参加希望の方は、下記のご用意をお願いいたします。
体験者は、
・グローブ(手のひら、指先がゴムで覆われたもの)
・(持っている方は)体幹固定用ベルト

車いすユーザー以外の方は、
・上履き

体験者として障がいを持っていない方の申し込みも可能ですが、ラグ車の台数に限りがあるため、障害を持っている方の体験を優先させていただきます。
また見学も可能となっております。

ご参加、ご見学共に、ご希望される方は、事前登録が必要となります。
下記Googleフォームよりお申し込みをお願いいたします。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeow5_Kj–hM7sWMrcc-E4243W2eefgM9TMXTd1By5pGDfVSw/viewform
※締め切り9月1日(日)23:59まで
※事前登録がない場合はご入場をお断りいたします。

2024年度の車いすラグビースケジュールのお知らせ

2024年度のスケジュールをお知らせいたします。

2024年度は、パリ2024パラリンピック競技大会が開催されます。車いすラグビー日本代表は昨年6月末に行われた「三井不動産 2023ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ」にて優勝し、出場権を獲得しております。
また第26回車いすラグビー日本選手権大会は、26年目にして初の横浜開催を予定しております。なお、本大会へ向け、予選大会を兵庫、新潟・長岡市の2箇所と、プレーオフを1箇所にて実施いたします。予選大会では、対戦方法を変更し第25回日本選手権大会での結果によるランキングに基づき、2箇所での開催を実施いたします。
新年度からも引き続き、車いすラグビーへの応援をよろしくお願いいたします。

代表スケジュール

国内クラブチームスケジュール

「令和6年能登半島地震 災害復興支援金」募金実施のお知らせ

令和6年石川県能登半島地震により、亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆さまに心からお見舞い申し上げます。被災された地域の皆さまにおかれましては、今もなお余震が続き、寒さも厳しく、予断を許さない状況が続いていることと思いますが、一日も早く被災地の皆さまが平穏な日常を取り戻せることを切に願っております。

昨年10月に日本代表の今井友明選手が石川県輪島市と珠洲市への車いすラグビー体験と伴う学校訪問を実施しており、温かいお出迎えをいただきとても充実した時間を過ごすことができました。

(今井選手提供写真/2023年10月31日 輪島市立鳳至小学校訪問/2023年11月1日珠洲市立緑丘中学校訪問)

車いすラグビーとして何か出来ないかと考え、この度の地震で被災された皆さまを支援するために、復興支援活動として2024年1月12日(金)~14日(日)まで千葉ポートアリーナで実施予定の「第25回車いすラグビー日本選手権大会」において『車いすラグビーファミリー 令和6年能登半島地震 災害復興支援金』の募金を実施いたします。

今回いただきました募金に関しては、日本財団災害復興支援特別基金を通じてできるだけ早期に被災地へお届けいたします。

■『車いすラグビーファミリー 令和6年能登半島地震 災害復興支援金』の概要

期間:2024年1月12日(金)~14日(日)
場所:「第25回車いすラグビー日本選手権大会」千葉ポートアリーナ会場入り口付近にて受付
寄付先:日本財団 災害復興支援特別基金

車いすラグビーファミリーの皆様のご協力を通じて温かいご支援をいただきますよう、心よりお願い申し上げます。

年末年始休業のお知らせ

2023年も残りわずかとなりました。
本年もたくさんの応援をありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
新年は1月12日(金)〜14日(日)に第25回車いすラグビー日本選手権大会が千葉ポートアリーナにて開催されます。
新年早々となりますが、応援をよろしくお願い致します。

なお、当連盟では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

休業期間: 2023年12月28日(木)~2024年1月4日(木)

本サイト・メール・お電話でのお問い合わせは、
2024年1月5日以降の対応になりますこと、あらかじめご了承くださいませ。
ご不便をお掛けいたしますが、何卒宜しくお願い申し上げます。

来年もみなさまにとって素敵な1年になりますようお祈り申し上げます。
良いお年をお迎えください。

車いすラグビー日本国内実施の公式試合における「写真」及び「動画」のインターネット上での使用ガイドライン(更新)

有観客開催の大会が今後増えてくることと、大会をライブ配信で行っていることから、一般社団法人日本車いすラグビー連盟では、下記の通り、「写真」及び「動画」についてのガイドラインを設けさせていただいております。観戦の際、下記をご一読いただき、ルールを守った観戦をお願いいたします。

車いすラグビー公式試合では、以下に定めるルールの範囲内でインターネット上に「写真」を投稿して頂けます。
なお、「動画」に関しては個人で楽しむための記録としての撮影は可能ですが、それをSNSやインターネット上へ公開することは禁止とさせていただきます。
日本国内で日本車いすラグビー連盟が主催、共催を行う大会へご来場の皆様には是非、「写真」をSNSに投稿して頂き一緒に大会を盛り上げて頂きますようお願い申し上げます。

■ このガイドラインについて

本ガイドラインは、一般社団法人日本車いすラグビー連盟(以下JWRFという)が(※1)日本国内で主催、共催を行う大会全ての試合にご来場されたお客様が撮影された「写真」及び「動画」について、大会を一緒に盛り上げていただくためにSNSおよびインターネット上での使用をご希望される観客の皆様を対象に、JWRFが「許諾していること」と「許諾していないこと」を解説するものです。

以下に定めるルールの範囲内でSNSおよびインターネット上に「写真」を投稿していただくことで車いすラグビーをより多くの人に知ってもらうきっかけとなり、大会を皆様と一緒に盛り上げていけるようになると考え、本ガイドラインを作成しました。インターネット上で使用される際には、必ずお目を通していただくようお願いします。

※1
「試合会場(日本車いすラグビー連盟が主催、共催を行う大会)」について、本ガイドラインにおいても、「主催、共催の試合が行われる会場をいい、会場の内外を問わず、主催、共催の管理権が及ぶ範囲全て」を意味するものとします。
※2
JWRF所属の選手・チームスタッフ、審判、その他JWRF又はJWRF所属チーム関係者、JWRFの協賛社様、JWRF広報へ各種申請を頂いたメディア様にはこちらの規定は適用外となります。

■ 本ガイドラインでの「写真」及び「動画」とは

本ガイドラインでの「写真」及び「動画」とは以下を指します

  • 「写真」・・・JWRFが日本国内で主催、共催を行う大会で、投稿者ご本人様が撮影した写真
  • 「動画」・・・JWRFが日本国内で主催、共催を行う大会で、ご本人様が撮影した動画

■ JWRFが許諾すること

  • 「写真」を撮影者ご本人様によりSNSおよびインターネットへ投稿し公開すること
  • 「動画」を個人で楽しむための記録としての撮影

■ JWRFが許諾していないこと

  • 撮影した「動画」をSNSおよびインターネットへ投稿し公開すること
  • 「動画」のライブ配信
  • 他者の迷惑になるような撮影行為又は投稿
  • JWRF及びJWRF所属の選手、スタッフ、チームスタッフ、審判、その他JWRF関係者を特定し、社会的評価を損なわせる目的での投稿
  • 他者の肖像権を侵害する、又は侵害のおそれがある投稿
  • なりすまし投稿
  • 営利目的での利用
  • その他、許諾していること以外での利用

■ その他

  • 大会会場では、立ち入りが認められた場所からのみ撮影をおこなってください
  • フラッシュ撮影は禁止です。プレーの妨げになると連盟が判断した場合はご使用をお断りさせていただく場合もございます
  • 写真撮影の際は、一眼レフカメラ等の使用も可能です。ただし、ご自身のお座席の範囲内での撮影に限ります。周りのお客様の観戦の妨げになると連盟が判断した場合はご使用をお断りさせていただく場合もございます。また、三脚のご使用はご遠慮ください。
  • JWRFが定めるSNSガイドライン、その他注意・禁止事項に反する行為により発生したトラブルや事故について、JWRFは一切責任を負いません

■ お問合せ先

info@jwrf.jp

2022年8月31日 施行
2023年6月1日 改訂版施行

AOC2023会場限定グッズ サマーセールのお知らせ

この度、6月29日~7月2日に東京体育館にて開催されました三井不動産2023ワールド車いすラグビーアジア・オセアニアチャンピオンシップの会場物販限定で販売されていたJWRFグッズを下記日程にて、AOC感謝セールとしてお得な価格で販売いたします。

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8月1日(火)~31日(木)
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一部、大会関係者限定で配布された商品の販売も行っております。
なお、ご購入商品の種類問わず、ご購入者様には先着にてオリジナルポストカードを配布しております。

この機会にぜひ会場にお越しになれなかったファンの皆様も、お手に取っていただけますと幸いです。

≪販売商品一覧≫ ※すべて税込み・送料込み価格

  • 【AOC優勝記念セット】Tシャツ(S/M/Lのみ)・JPN応援タオル・会場配布パンフ&ハリセン 3,500円
          【AOC優勝記念セット】JAPANクリアファイル&ネックストラップセット 600円 ★ECサイト限定
          アリーナ応援用Tシャツ 2,500円(110/130/S/M/L/XL/XXXL)
          アップサイクルキーホルダーAOCロゴver. 1,500円
          JAPAN応援タオル 1,300円
          大会関係者専用ネックストラップ 300円 ★ECサイト限定
          JAPANクリアファイル 400円

    販売サイト:https://jwrf.official.ec/items/76819619

  • AOC大会最終結果及びベストプレーヤー賞のお知らせ

    「三井不動産 2023 ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ」は7月2日、東京体育館での決勝日を持って閉幕し、2024パリ・パラリンピックへのアジア・オセアニア地区からの出場1枠をかけた戦いは、日本代表優勝という結果で幕を閉じました。

    2024パリ・パラリンピック出場決定は、パラリンピック団体競技では車いすラグビー日本代表が、日本第1号となります。

    大会結果

    優勝 日本
    準優勝 オーストラリア
    3位 ニュージーランド
    4位 韓国

    最終リザルト

    Day1 2023/6/29
    Game1 ニュージーランド 40 vs 51 日本
    Game2 オーストラリア 71 vs 23 韓国
    Game3 日本 53 vs 46 オーストラリア
    Game4 韓国 34 vs 64 ニュージーランド
    Day2 2023/6/30
    Game5 日本 70 vs 18 韓国
    Game6 ニュージーランド 40 vs 49 オーストラリア
    Game7※ 韓国 0 vs 1 ニュージーランド
    Game8 オーストラリア 52 vs 57 日本
    Day3 2023/7/1
    Game9 日本 49 vs 40 ニュージーランド
    Game10※ オーストラリア 1 vs 0 韓国
    Game11※ 韓国 0 vs 1 日本
    Game12 ニュージーランド 42 vs 46 オーストラリア
    Day4 2023/7/2
    Game13(Bronze Medal) ニュージーランド 53 vs 31 韓国
    Game14(Gold Medal) 日本 55 vs 44 オーストラリア

    ※Game7,Game10,Game11は、韓国代表の棄権のためエキシビションゲームとして実施したため、公式記録上の得点は1対0の結果となります。

    GP TF TA TD PTS
    オーストラリア 6 4 2 265 215 50 8
    日本 6 6 0 281 196 85 12
    韓国 6 0 6 75 208 -133 0
    ニュージーランド 6 2 4 227 229 -2 4

    個人賞

    MVP
    class 3.0 池 透暢 日本代表
    ベストプレーヤー賞
    class 0.5 James McQuillan オーストラリア代表
    class 1.0 小川 仁士 日本代表
    class 1.5 乗松 聖矢 日本代表
    class 2.0 Andrew Edmondson オーストラリア代表
    class 2.5 Cameron Leslie ニュージーランド代表
    class 3.0 池崎 大輔 日本代表
    class 3.5 橋本 勝也 日本代表

    たくさんの応援を本当にありがとうございました。

    ケビン・オアー 日本代表ヘッドコーチの退任 及び 新ヘッドコーチ就任についてのお知らせ

    この度、一般社団法人日本車いすラグビー連盟(所在地:東京都港区、理事長:髙島 宏平、以下、JWRF)より、ケビン・オアー日本代表ヘッドコーチの退任が決定いたしましたことをお知らせいたします。
    なお、後任の日本代表ヘッドコーチには、岸 光太郎氏が就任することをあわせてお知らせいたします。

    2017年より、車いすラグビー日本代表ヘッドコーチとして、指揮をお願いして参りましたケビン・オアー氏について、6月29日(木)〜7月2日(日)に、東京体育館で行われる「三井不動産 2023 ワールド車いすラグビー アジア・オセアニア チャンピオンシップ」(以下、AOC大会)をもちまして、退任することが決定いたしましたことをお知らせいたします。

    ケビンヘッドコーチが2017年に就任し、その新たな環境の中、臨んだ2018年IWRF世界選手権では初の決勝進出。そして、決勝戦では、オーストラリアに62-61で勝利し、世界選手権初優勝を果たすことができました。以降も、戦術や練習方法を徹底的に選手たちへ教え、悲願でもあるパラリンピックでの金メダル獲得という大きな目標に向かって、チームの団結力も作り出していただくことができました。
    忘れもしない、東京2020パラリンピックでは、負けなしで進んだ準決勝で、強豪国のイギリス代表に49-55で惜敗。選手たちの涙と共に、ケビンヘッドコーチも共に涙し、悔しい思いを分かち合いました。しかし、その夜のミーティングで、気持ちを切り替えることの大切さを選手たちに語りかけ、翌日の3位決定戦では、全員が銅メダル獲得へ向け一致団結。オーストラリア代表に60-52で勝利し、見事、2大会連続の銅メダル獲得を成し遂げました。

    時に厳しく、時に優しく、プライベートでは選手にもスタッフにも誰にでも優しく、冗談も言い合える、そんな今の日本代表チームの雰囲気もケビンヘッドコーチ自らが作り出していただき、JWRFのミッションである「障がいがある人もない人も分け隔てなく喜怒哀楽を共有できる瞬間を数多く作り出し続けること」を大いに体現してくださいました。

    ケビンヘッドコーチに教えていただいた、車いすラグビーの基礎から戦術など、今あるすべての競技スタイルを構築された功績は、これから先も決して色褪せるものではありません。なによりも、車いすラグビー日本代表を、世界の競合国としっかりと戦えるチームに作り上げていただいたことに、最大限の感謝と敬意をお伝えしたいと思います。

    今回、ケビンヘッドコーチが退任する理由ですが、今までのように定期的に渡航し、日本で指揮していくことが体力的に厳しくなってきたことが大きな理由となります。また、本国アメリカで、家族と共に過ごす時間をもっとも大切にしていることもあり、ケビンヘッドコーチよりお話がありました。日本代表チーム、JWRFとして、ケビンヘッドコーチと、たくさんの話し合いの機会を設けて参りました。その話し合いを重ねる中で、最終的に、日本代表チーム、JWRFとして、ケビンヘッドコーチの意思を最大限に尊重し、しっかりと気持ちを受け止めることといたしました。そして、この度、皆様へお知らせする運びとなりました。

    ケビン・オアー日本代表ヘッドコーチの経歴

    【 国 籍 】アメリカ合衆国
    【生年月日】1968年6月29日(54歳)
    【指 導 歴】
    全米選手権 5連覇(10連続決勝進出) Lakeshore Demolitionヘッドコーチ(1999年〜2003年)
    車いすラグビーアメリカ代表ヘッドコーチ(2002年〜2004年)
    1999ワールドウィルチェアーゲーム・・・育成チーム(金メダル)
    2002世界選手権(銀メダル)
    2003ワールドウィルチェアーゲーム・・・育成チーム(銅メダル)
    2004アテネパラリンピック(銅メダル)
    ウィルチェアートラック競技USAチームコーチ(2005年〜2008年)
    車いすラグビーカナダ代表ヘッドコーチ(2009年~2016年)
    2010世界選手権(5位)
    2012ロンドンパラリンピック(銀メダル)
    2014世界選手権(銀メダル)
    2015ワールドチャレンジ (金メダル)
    2016リオパラリンピック (4位)
    車いすラグビー日本代表ヘッドコーチ(2017年〜2023年7月)
    2018 世界選手権(金メダル)
    2019 車いすラグビーワールドチャレンジ2019(銅メダル)
    2021東京パラリンピック(銅メダル)
    2022 世界選手権(銅メダル)

    ケビン・オアー日本代表ヘッドコーチのコメント

    After 6 years of traveling back and forth every month from Alabama to Japan, the miles and time of travel has been very difficult.  This has caused a lot of sleeping difficulty and is now beginning to effect my health.  I have missed many personal occasions with my family due to travel.   For physical and mental well-being, I have decided it is time to resign and leave  to program while it is competing at a very high level.  I feel the team is the best in the world and the time for transition is possible due to the quality of players and staff that are currently involved.  I am very thankful for the opportunity to work with such a great program, I am not the cause for the success but I was able to help bring out the best in what existed.   Japan has taught me so much and I will miss the culture and deep respect for others that is rooted in the people of Japan.  I have never felt like an outsider and have felt like family.

    アラバマと日本を毎月往復する生活を6年間続けてきましたが、その移動にかかる距離と時間はとても大変なものでした。これにより、睡眠障害も多く、今では健康にも影響が出始めています。また、渡航により、家族と過ごす時間の多くを犠牲にしてきたことは確かです。身体と心の健康のためにも、私は退任し、今の日本代表が非常に高いレベルで戦っている間に離れることを決断しました。
    日本代表チームは世界最高峰だと思っており、現在関わっている選手とスタッフの質の高さから、移行は可能で、そうしたタイミングで私が退任することが適切だと考えました。このような素晴らしいチームで指揮してこられたことにとても感謝しています。私が成功の要因ではありませんが、日本代表チームが元々持っていた力を最大限引き出す手助けをすることはできました。日本代表チームは多くのことを教えてくれましたし、日本の人々に根付いている文化や他人を思いやる気持ちを恋しく思うことでしょう。そうした環境の中で、疎外感を感じたことは一度もなく、私は日本代表チームを家族のように感じています。

    後任について

    後任の車いすラグビー日本代表ヘッドコーチには、岸 光太郎氏が就任することが決定いたしました。
    岸 光太郎氏は、2022年度まで日本代表強化指定選手として現役プレーヤーとして活躍。2012年ロンドン大会、2016年リオデジャネイロ大会で日本代表に選ばれ、リオデジャネイロ大会では初の銅メダル獲得に貢献しました。2022年度末をもって、日本代表強化指定選手を引退しましたが、現在も、クラブチームAXE(アックス)に所属し、クラブチーム選手として活躍しています。
    岸 光太郎氏の日本代表ヘッドコーチ就任は、2023年8月1日を予定しております。

    岸 光太郎 日本代表新ヘッドコーチの経歴

    【出 身 地】埼玉県さいたま市
    【生年月日】1971年10月8日(51歳)
    【ク ラ ス】0.5
    【所  属】AXE(埼玉)選手
    【略  歴】
    ・1998 車いすラグビー競技をはじめる
    ・2010 世界選手権 日本代表(銅メダル)
    ・2012 ロンドンパラリンピック 日本代表(4位)
    ・2016 リオパラリンピック 日本代表(銅メダル)
    ・2018 世界選手権 日本代表(金メダル)
    ・2019 車いすラグビーワールドチャレンジ2019日本代表(銅メダル)
    ・2022 三井不動産 2022 車いすラグビーSHIBUYA CUP(日本代表アシスタントコーチ)

    岸 光太郎 日本代表新ヘッドコーチのコメント

    この度、車いすラグビー日本代表ヘッドコーチという大役を引き受けることにいたしました。
    ケビンヘッドコーチが築き上げた、この車いすラグビー日本代表の戦略、熱い想いを継承し、その教えをベースに、今まで以上に勝ちにこだわる強いチームへ革新をしていきたいと思います。来年のパリ・パラリンピックまで残された短い期間の中で、選手1人1人の個性・スタイルを改めてしっかりと見て、調整し、チームづくりを行います。
    目標は、パリ・パラリンピックでの金メダル。その目標に向かって、さらに突き進みます。

    車いすラグビーを応援してくださる皆様へ

    まもなく行われるAOC大会が、ケビン・オアー氏の日本代表ヘッドコーチとして指揮する最後の大会となります。
    ケビンヘッドコーチ体制の集大成として、日本車いすラグビー連盟全関係者が一丸となり、全力を尽くして、パリ・パラリンピック出場への切符を獲得できるよう優勝を目指しています。特にケビンヘッドコーチをはじめ、日本代表選手・スタッフがそのただひとつの目標に向かって集中しております。
    AOC大会の7/2(日) 閉会式終了後に、ケビンヘッドコーチより、ファンの皆様へ直接ご挨拶のお時間を設けさせていただく予定ですので、ぜひ、会場へお越しいただければ幸いです。